兎のメモ

舞台やシチュエーションCDの感想など

「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Memory of Marionnette〜」感想

前回、観に行くべきかいなかという話をしました。しかし、食わず嫌いも良くないですし、兎にも角にも観に行かないことには始まりません。

というわけで、「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Memory of Marionnette〜」を観劇してきました。

2月3日の13時からの公演を見るはずだったのですが、ご存知の通り公演中止に。

しかし、知人の助けもあり、ライブビューイングを観劇することになりました。


今回は全体のストーリーよりも、主に各ユニット、キャラクターについての感想を書こうと思います。

原作を知っている方にはネタバレにはなりませんが、初見さんにとってのネタバレを含みますのでご注意ください。


まずはValkyrieです。

パフォーマンスに圧倒されました。ペンライトを振れないほどに。

旧Valkyrieもそうですが、よくあんなに難しい曲を踊りながら与えるな、と。学院の頂点にいたことにも頷けます。めちゃくちゃかっこいいし、格式高い芸術に近いです。

Valkyrie時代のなずなは、本当にお人形さんでした。歌の練習を一人でするシーンがあるのですが、喉に声がひっかかるところも、高音で綺麗に歌っているところもすごいなと思いました。

第一幕で、だんだんと壊れていくValkyrieを見るのは辛かったです。砂上の楼閣で音響トラブルで曲が止まるところは、演出と知っていながらも辛くて、その後みかがアカペラで歌い出す流れが胸にきました。宗がみかとなずなのアカペラに対して不協和音と言うのですが、全然そんなことはないです。

宗が自分の過ちに気付けたのは良かったと思います。しかし、みかがなずなにプレゼントをもらっているシーンで楽しそうなValkyrieを知っているので、どうしてあの3人が壊れないまま幸せになれなかったのだろうと思ってしまいました。

第二幕での七夕祭で宗が激昂するシーンは原作でもとても好きなシーンなので、見られてよかったです。

文字だけでは伝わらない、表情や声のトーン、動きが加わるとより迫力があります。

神経質で繊細で、愛情深い宗。

可愛いのに、宗に危害を加えようとするなら容赦はせず、どこか狂気じみているみか。

みかが英智さんの胸ぐらを掴みにかかり、宗が「やめてくれ」というシーンや、みかが「宗のそばにいられるなら、明日なんかいらない(うろ覚え)」と言うシーンが好きです。

宗がみかの繰り糸を切ろうとしても、みかは固く結び直そうとするのでしょう。

確かにValkyrieがそこにいました。


Ra*bitsは相変わらず可愛かったです。

今回メインではないので仕方ないのですが、光が進路に悩むところは原作を知らなければ突然過ぎて、うん?となるかもしれません。

七夕祭でなずなが「ばきゅーん」とするのはとても可愛かったです。それから、なずながRa*bitsを英智から守ろうとするシーンがすごく好きでした。

友也、創も可愛かったです。

友也が渉から逃げるシーンは舞台装置をうまく使っていてすごいなあと思いました。


fineについて。

英智さんがお腹の中に真っ黒なものを抱えてそうでした。目の奥が笑っていなかったり、ミートパイのくだりで言葉でねじ伏せようとしているあたりで狂気を感じました。今回の英智さんは本当に死にそうで、限られた中で必死にもがき、強くあろうとしている感じでした。

渉は、最後に眠ってしまった英智に「あなただけは一緒に歩んでくれるのではなかったのですか」というシーンが印象的でした。原作の怪盗イベを思い出します。

弓弦は前回のあんステフェスよりも演技が格段に上がっていてまずそこに感動しました。可愛らしく、けれど桃李くんのために弓弦が素敵でした。

桃李くんはただただ可愛かったです。


紅月について。

蓮巳、鬼龍はどちらかといえば2年生の蓮巳、鬼龍という感じでした。けれど、ちゃんと蓮巳、鬼龍としてそこにいるように感じられました。次回が楽しみです。

神崎も、私はほとんど違和感なく見ることができました。ウィッグを作る人が変わったのか、前髪の触覚が固まっているのだけ気になりました。他に引っかかっているとしたら、蓮巳のばきゅーんの後の神崎の笑い方ですかね。


以下、神崎くんとステの中の人である古畑さんについて書きます。


前回のブログでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、私は原作は神崎くん推しです。ほぼサービス開始当初から始め、それからずっと。

だから今回、古畑さんがSNSで炎上し、SNS上で様々なことを言われているのを見て、見るべきか迷いました。だって私の大好きな神崎くんが、こんな良くない形で周りに知られてしまうきっかけにもなり、余計な一言を呟いてしまったがために炎上することになった方が演じるのです。ずっと葛藤しました。見たくないという気持ちと、心を新たに大事に演じてくださっているのであれば見たいという気持ちと。SNS上での評価、感想を見ながら受け入れられるのだろうか、とも思いました。

しかし、自分にとって受け入れられるかが問題で、他人の賛否は他人のものでしかありません。だから、一般のチケットになったものの、行く覚悟を決めました。Valkyrieも推しているので、ただ歌って踊るValkyrieを見たかったのもあります。最終的にはライブビューイングという形になってしまいましたが。

行くことを決めてから、他の人の目に新しい神崎くんがどう映っているのか、何が引っかかりになっているのかを更にSNSで調べました。あまりよろしくない話ですが、最悪の事態を想定して、その場で自分が冷静になれるように。もし、実際に見て、受け入れられなかったらそれでも構わない。そうなったらどうするかはそのとき考えようと思いながら。

上でも書いたように、ライブビューイングで見た神崎くんは、私の中でちゃんと神崎くんでした。それがわかっただけでも良かったと思います。

最後の挨拶で、古畑さんからSNSでの発言についての謝罪がありました。自分の言葉で、きちんと話してくださりました。それにより、古畑さんが過去にやったことはきっとこの先ずっと許すことはできないけれど、もし今後観劇する舞台にご縁があったら応援しようかな、という気持ちになりました。

ただ、大千秋楽で、おそらくDVDに収録されることになるので、人によってはなぜこのタイミングでそんなことを言うのか、とお思いの方もいらっしゃると思います。大千秋楽にはふさわしくない話ですし。

私は、聞けてよかった、ライブビューイングで配信され今回のSNSの件を知らない人にも知られる中よく言ってくれたと思いますが、そうは思わない方もいらっしゃるでしょう。それも含め、今回のあんステでの古畑さんは評価されるのだと思います。

まとまりのない話でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。


最後に、私のような思いをする人がもう出ないよう願います。